リハビリテーション科

県内でも少ない
心臓リハビリテーション実施施設です

リハビリテーション部は7名で構成されています。少人数ではありますが入院・外来・介護部門と、幅広く患者さまのニーズに合わせたリハビリを提供できるような体制を作っています。特徴としましては、対象となる患者さまの7~8割程度が循環器疾患を有しており心臓リハビリテーションを中心に行っていることです。現在、認定理学療法士(循環器)1名、心臓リハビリテーション指導士2名、心不全療養指導士4名が在籍し日々患者さまのリハビリテーションを行っています。
心臓リハビリテーション実施施設は県内でも10施設程度と少ないものの、対象となる患者さまは増加していく一方ですので、今後さらに需要は高まっていくことが予想されております。心不全や心臓の術後は当院にて心臓リハビリテーションを行い、自宅で安心した生活を行えるようサポートしていきたいと思います。

心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーション(心臓リハビリ)とは、心臓病の患者さまが、体力を回復し自信を取り戻し、快適な家庭生活や社会生活に復帰するとともに、再発や再入院を防止すること目指して行う総合的活動プログラムの事です。内容として、運動療法と学習活動・生活指導・相談(カウンセリング)などを含みます。
心不全、心筋梗塞、狭心症、心臓手術後などの患者さまは、心臓の働きが低下し、また安静生活を続けたことによって運動能力や身体の調節の働きも低下しています。そのため退院してからすぐに強い活動はできませんし、またどの程度活動しても大丈夫なのかが分からないため不安もあります。これらに対して心臓リハビリで適切な運動療法を行うことが役に立ちます。さらに、心臓病の原因となる動脈硬化の進行を防止することをめざして、食事療法や禁煙指導も行います。心臓リハビリでは、専門知識を持った医師。理学療法士、看護師、薬剤師、作業療法士など多くの専門医療職が関わって、患者さま一人一人の状態に応じた効果的な治療プログラムを提案し、実施します。

心臓リハビリテーションの効果

  • 運動能力・体力向上により、日々の生活で心不全の症状が軽くなる
  • 筋肉量が増えて楽に動けるようになり、心臓への負担が減る
  • 心臓の機能がよくなる
  • 血管が広がりやすくなり、体の血液循環がよくなる
  • 動脈硬化が進みにくくなり、既にできている動脈硬化性プラークが小さくなる
  • 血管が広がって高血圧が改善する
  • インシュリンの効きが良くなって血糖値が改善する
  • 自律神経が安定して不整脈の予防になる
  • 運動を行うと仕事や家庭生活、社会生活の満足度が高くなる

機器一覧

エルゴメーター

エルゴメーター

患者さまの状態に合わせた負荷調節を行い安全に有酸素運動を行うことができます。

レジスタンストレーニング

レジスタンストレーニング

軽負荷から可能であり運動アシスト機能もあり高齢者の方でも筋トレ運動が可能です。

体組成計

体組成計

体重計のように簡単に計測することができ、体重・脂肪量・筋肉量・体水分量・タンパク質量・推定骨量など全身の状態のチェックが可能です。
サルコペニアやフレイルなどの評価にも使用することができます。

リハビリテーションの様子

心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーションの様子

エルゴメーターという器具を使用して、心臓リハビリテーションを行っています。

歩行訓練

歩行訓練の様子

病棟の廊下で歩行訓練を行っています。

病棟リハビリテーション

病棟リハビリテーションの様子

ベッド周りの動作が自立できるように、病棟でリハビリテーションを行っています。

心不全教室

当院の心不全教室は、心不全の再発予防を目的とした 新しい取り組みで医師を中心とした心不全チームが心不全にまつわる色々な為になるお話を各部署の視点からお話をする予定です。 今後は年に数回開催予定で多くの患者さまや家族様に参加していただき心不全に対する知識の向上や理解のお役に立てればと思います。
※心不全チームとは、医師と心不全療養指導士の資格 を取った当院の理学療法士、薬剤師、管理栄養士と 看護師、社会福祉士で構成しているチームです。