当院検査部は主に生理検査を行っております。生理検査とは、心電図検査をはじめ、超音波(エコー)検査、動脈硬化検査、肺機能検査など、患者さまに直接接して行う検査のことです。基本的には非侵襲的な(身体を傷つけない、痛みを伴わない)検査で、ほとんどの検査が即日可能になっております。(一部24時間ホルター心電図等は、予約が必要なこともあります。)患者さまが安全に安心して検査を受けることができるよう日々心掛けておりますので、検査について疑問や不安がありましたら、お気軽にお尋ねください。
検査部
検査紹介
12誘導心電図

12誘導心電図は、心臓が拍動すると同時に生じる電気的活動を波形として記録したものです。
不整脈や心筋梗塞、狭心症、心肥大などの心疾患の診断に用います。
運動負荷試験 ※動きやすい服装、靴でお越しください。

トレッドミル検査

運動により心臓に負担を加え、心電図変化から心臓の機能や運動耐容能を調べる検査です。労作性狭心症や不整脈の診断に用います。トレッドミル検査や、マスター負荷試験があります。

●トレッドミル検査
心電図と血圧計をつけて、速度や傾斜の変わるベルトコンベアの上を歩行してもらう検査です。
軽い負荷から段階的に負荷量を増やし、年齢によって定められた目標心拍数に達すれば検査終了します。マスター負荷試験とは異なり、検査中も心電図や血圧を測定できます。

●マスター負荷試験
2段の階段を一定時間昇降してもらい、運動前後での心電図変化の有無を調べる検査です。
昇降回数は、年齢、性別、体重に応じて定められ、比較的容易にできる運動負荷試験です。
心臓超音波(エコー)検査

超音波で心臓の大きさ・動き・弁の異常・血流・先天性疾患などを調べる検査です。
心臓弁膜症・心筋梗塞・心不全の診断・経過観察などに用います。
24時間ホルター心電図

携帯型の心電図を24時間装着し、日常生活をしながら心電図を記録します。
不整脈や自覚症状と心電図変化の関係をより正確に知ることができます。
動脈硬化検査(ABI)

両手足の血圧を同時に測ることにより、動脈硬化や足の血管の詰まりの有無を調べる検査です。
心疾患(狭心症、心筋梗塞)、脳疾患(脳出血、脳梗塞)などを引き起こす動脈硬化をいち早く診断することで、各疾病の予防に役立ちます。
肺機能検査

マウスピースをくわえて、息を吸ったり吐いたりすることで、肺の機能を調べる検査です。
肺年齢や呼吸器疾患(肺結核・気管支喘息・肺気腫など)の有無とその重症度が分かります。
頸動脈超音波(エコー)検査

超音波で頸動脈壁の厚みや、プラーク(コレステロールや脂肪が蓄積されてできた血管のコブ)形成などを調べる検査です。
頸動脈の動脈硬化の進行度や、心筋梗塞、脳梗塞、大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症などの危険度が分かります。